バンクーバーにずっと住んでいると、たまに不思議に思うことがあります。それは英語を学ぶ人達の習得までの歴然とした差です。

例えば日本で英語なんか全然勉強しなかったという人が、こっちにきてスポンジのように英語を吸収し、数ヶ月でカナダ人の友人を何人も作るような人もいれば。日本で有名大学の英文学とかを専攻し、間違いなく頭が良いであろう人が、英語圏でバイトの一つも見つけられないという人もいます。

つまり何が言いたいかといえば、英語が喋れるようになる人と、喋れないままな人の差がどこにあるか分からなかったのです。

性格なのか、勉強の仕方なのか、年齢なのか、性別なのか、学ぶ順序なのか、境遇なのか…

それが一体何なのかが分かれば、もしくはヒント程度でも見つかればもしかしたら世の中にごまんといるであろう『英語が喋れるようになりたい』という人にとって、もうちっと的確なアドバイスになりえるんじゃないかと思ったわけですね。

というわけで、今日はカナダのバンクーバーで英語教師として8年間。文法や発音、カンバセーションからTOEICまで、様々な面から2000人以上の日本人に英語を教えて来たリチャード先生にお話を伺ってみました。

ずばり、リチャード先生から見た『英語が喋れるようになる人』そして『英語が喋れるようにならなかった人』の違いはどこにあると見るか、その内容を共有させて頂こうと思います。

一応僕自身、英語圏に5年以上住んで『英語ってどうやって勉強しましたか?』なんて聞かれる事も多いので、ちょっとコメント残した物もありますが、僕自身「あー、確かに」って思うような指摘ばかりでドキッとしました(笑)

英語を学ぶとか、習い事に通うとかって前に、自分は言語を学ぶ上でどう振る舞うべきなのかみたいなのを考えながら見てもらえると良いかなと思います!

 

まず『英語ができない人』は?

人任せな人

海外留学すれば大丈夫、学校に入れば大丈夫、と根拠も無く安易に考えている人。例えばおれは一ヶ月の平均伸び点は180点を誇るTOEICの学校で講師を務めてるけど、「この学校に入ればTOEICのスコア上がるんですよね?」ってまず聞いてくるやつ。

いや上がらないです。学校に入って少しでも多くを学ぼうとする人、環境を最大限に利用する自分次第って考える人間が必ず結果を残してます。

Sennaのコメント

これはTOEICに限らないっすねー。何を学ぶにしても、WEB制作であろうが言語であろうが、何かを学ぶ上で人任せにしていい人間なんか居ない。そういう人に限って『高い授業料払ったのに全然伸びなかった!あの学校は糞だ!』みたいに言う人は多いと思う。

他人のせいにするのは3歳児でも出来る。自分から行動を起こす事の大事さは常に意識していたい物ですよね。

 

状況を作れない人

さっきの人任せと似ているかもしれないけど、例えば英語が全然できない状態でESLに入ると、結局レベルわけで初級クラスに入る。そうすると周りもみんな英語ができないので、せっかく海外に来ても英語がしゃべれない者同士で合っているかどうかもわからない英語でやりとりする日々。

そんな日々に埋もれて、もしくは日本人同士で固まって、結局英語を学ぶタイミングに恵まれないまま月日が過ぎる。そんな状況を打開するためにって相談を受けることがよくあるよ。これバンクーバーで珍しくないパターンなんだよね。どんなにやる気があっても結局環境にめぐまれないと英語は学べない。状況は常に自分で作り上げる気概で!環境に埋もれずとにかく上のクラスに上がる努力をしたり、ネイティブスピーカーの友達を作る行動力や人間力、チャンスに恵まれる運が必要。

 

変なプライドがある人

中途半端な知識で、対して根拠もなかったりうる覚えの記憶で反論ばかりしてくる人は本当に伸びない。プライドもわかるけどなにがしたいのか?学びにきたんでしょ?と思う。

学ぶときは意味の無いプライドは捨てること。今では少なくなったけど、特におれが20代半ばで先生をやってたころはよくあったなー。もちろんおれ自身の経験やいろんな要素はあっただろうけど、同じことを教えても自分より若いこんなやつからとか思っちゃうと素直に学べなくなっちゃうんだろうね。

でも結局損をするだけ。学ぶんなら学ぶと割り切る!

Sennaのコメント

年配者に多いという印象が僕にはありますね。年齢が高くなると英語習得が遅れるとかなんとか言われる事があるけど、その理由のひとつってこれもあると思う。『いや、(英語が)分からないわけじゃないんですよ〜。ただ頭の中で考えてるだけでウダウダ』ってパターンの人は個人的に注意が必要かと。

分からんモンは分からんでいいじゃんみたいな?そういう考えの方がやっぱり有利なんすかね?

きっとプライドが高い人は総じて何を学ぶにしても弊害にしかならない。むしろゼロから学ぶぞって姿勢を作れるか作れないかって言語習得に関しては本当に大事な物なんだろうなと思いますね。

 

発音のセンスがない人

これはモノマネ上手とか、歌が上手とかいろいろあるけど、残念ながら発音にもセンスはある。

本当に苦手な人はやっぱり人より成長が遅いのは実際にある。必ずではないけど、発音のうまさと総合的な英語力ってかなり比例していると思う。教えてる学校でもやはり上級クラスの発音はみな良い。

Sennaのコメント

俺やべーよ。

 

あせりすぎる人

バンクーバーには大きな決断をして日本を出て来た日本人が多いから、いろんな考えを持った人や、勢いのある人が多い。前向きな人も後がないって人も。ちょっと生々しいけど、特に30後半の女性に多いのが結婚、仕事、いろんな決断にせまられて、英語ができるようにならないと日本に帰れないって本気で言う人。

人それぞれ背負ってるものは違うけど、やはり切羽詰まりすぎて落ち着きを失うと物事が体系的に見れなくなるもの。落ち着いて学習だけに集中できるようにならないといけない。

Sennaのコメント

これは個人的に凄く共感出来る。あせってる間って、それこそ色々な物に手を付けたりして、本読んで、ドラマ見て、洋楽の音楽聞いて、TOEIC勉強して、あれもこれもわーー!みたな?そんな状況に陥ってしまうと、どうしてもどれも中途半端になったりする。

でも数だけはこなしてるモンだから『やりとげてる感』は半端ない。でもどれも中途半端。。。だから伸びた感じもしない。でもやってるはずなのに…みたいな完全悪循環にハマる人は超多いと思う。こういう時って一度全部投げ出してもいいのかもっすかねw?

 

じゃぁ『英語ができる人』は?

発音から押さえられる人

英語は音から入る!「へー」と思う時点でみなさん日本のもったいない教育にやられてしまっているかも。

コミュニケーションは基本全部音のやり取りなんだから。やはり日本で発音を度外視した勉強の仕方が根付いてしまっているのか、カタカナで英語を処理して、英語を勉強してしまう人が多い。よく考えればありえないことだけど、「単語勉強や文法と発音は別物」という方程式が成り立ってしまっているのか、発音は後回し、ということで、取り返しのつかない勉強に爆進している傾向の人が多い。

カナダで教えててこれなんだから日本本土ではもっとなんだろうな。なので、発音の大切さに気付き、興味が向く人は成長が早い。なぜなら勉強のための勉強ではなく、そもそも「使おう」という姿勢が根本にあるから。これってすごく大事なことだし、音の感覚が掴めないと、英語の感覚って結局つかめなくて、勉強と実践のバランスが崩れちゃって身に付かない。

 

素直な人

先生という立場から言わせてもらえばやはり素直に人の教えを吸収する姿勢がある人。

もちろんハンパな先生から100%吸収するのも危ないから、それを見抜ける能力や運も必要。

そしてただ鵜呑みにするのではなく「それを何のためにやっているのか」を理解し、言われた事をちゃんとこなしていくことが何よりも大事。素直なのはもちろんだけど、本質を理解し、なるほど!を繰り返せる人が強い。

そして言われた事をちゃんとこなすことが何よりも大事。

「これでいいのか?」と疑心暗鬼で他のことにも手を出したくなる気持ちもわかるけど、ちゃんと順を追って勉強しないと学習につかみ所がなくなって余計わからなくなってしまって嫌になってしまうんだよね。そこを導けるのも教師の仕事だと思う。基本的な文の構造がわかる前にファンシーな文の膨らまし方を勉強してもぐちゃぐちゃになっちゃうからね。

Sennaのコメント

何となくだけど、例えばドラマから英語学んだって人とか『自分の好きな第10話を1000回くらい見た!』みたいな愚直な努力に見える事が出来る人は多い気がする。

自分が大事だと思える物を信じて、やり遂げる事は何よりも大事な勉強方法なのかもしれませんね!

 

単語力、文法力のある男性/リスニング力のある女性

往々にして女性は感覚の生き物、男は理屈好きだと思う。

英語に関して言えばまず女の子はリスニングが得意な子が多い。日本語と英語は発音のされ方はものすごく違うわけだけど、雰囲気に順応しやすく、あまり難しく考えず音から入れる。その代わり理屈っぽい文法が苦手。なんとなくしゃべったり聞いたりすることはできるけど、書かせてみたりすると結構いろんなところが抜けている。理屈が苦手、(というか好きじゃない)ので、すごく英語が上手くても単語も日常的なもの以外はあまり知らなかったりする。つまり日常生活はサマになるし、英語的なノリは良いけど、仕事では稚拙になってしまう。そんな女性に単語力と文法力が備わると最強ということになる。

対して英語が得意な男子生徒は単語をかなり知っており、文法ができる。全然しゃべれないのにかなり立派な文章を書ける人が多い。文法はすべてが理屈とルール。男子は勉強となるとここを掘り下げるのが好きだし、理屈で繋がると安心するのだろう。だけどリスニングとスピーキングが苦手。たぶんガシガシと英語勉強を理屈のみで攻めすぎて完全カタカナ処理で押し進めて来てしまったから、読んだらわかるものも、音になると全く異質なものになってしまって繋がらなかったり、感覚でしゃべる感じがないから、頭で考えてしまって処理が追いつかずしゃべれないというもったいない状況の人が多い。なので、音声的なトレーニングをすると一気に伸びるパターンがある。思い当たる人は他のリスニング系の記事も見てみるといいかも。

たとえば教え子でTOEIC980点を取った教え子が男女それぞれ1人ずついるけど、やはり女の子はリスニングができて、文法が苦手。男は文法は整理できてるし、飲み込みも早い。でもリスニングが比較的弱かった。それぞれ苦手な部分を克服することで獲得した点数だから、勉強の仕方は全然違ったなー。

 

好奇心旺盛な人

日々の英語をなんとなく流さず、今の表現なんだろう?とすかさずその場で聞いたり、メモったりする人。そういう人ってものすごいスピードで成長します。

とにかく四六時中新しい表現の吸収に貪欲である。普段ノートを持ち歩いてチャンスあらばという姿勢。たまにいるけど、みんなそのくらいの姿勢で海外留学してほしいもんだ。

Sennaのコメント

きっとこれは海外留学に限らないんでしょうね、日本に居ながらでも英語圏のWEBサイトから貪欲に情報を収集する癖が付いてる人とか、分からないことをすかさず誰かに聞いたり出来る人。

そして何より、分からない自分を受け入れられる人って言うのはやっぱ大事な要因なんだろうなと思うことは多いですね。

 

勉強が楽しいと思える人

おれからしたら楽しいと思わせるのも仕事の一環なんだけど、やはり楽しい!もっと学びたい!と思えたときからの集中力と吸収力はただがんばっているだけとは段違い。

「嫌だ~、つまらん」といっていては何事も始まらない。出来ない自分ばっかり見ないで、何ができるようになったのかを考えること!もちろん自分を厳しく分析することは大切だけど、それでつまんなくなってしまって嫌になったら本末転倒だからね。

今置かれている状況のポジティブな捉え方、自分の褒め方も工夫すること。そしてなんのために英語を勉強しようと思ったのかをわすれない!

 

アクティブで壁がない人

とにかく誘いを断らない。虎穴に入らずんば虎児を得ず。

遊びに行ったり、友達を作りまくる。話しかけるのもそうだし、なによりもよく笑い、人間的なオーラがある。気遣いができて、友達を大切にして、誘いは断らない。するとどんどん英語をしゃべるチャンスができる。

同じ海外留学で同じ土地にいても、友達がいないか、日本人だけで固まるか、こっちの友達や文化にどっぷりつかれるか、自分の行動や人間力で世界が全然違うもの。

Sennaのコメント

これは逆に僕はまったく該当しない人間ですねw ただ自分の興味のある人間との繋がりを大事にしようとするという意味では当てはまるのかも。

純粋に魅力的な人間であろうと努力するって意味に捕える事が出来るのかも?

 

早いのが彼氏、彼女が外国人である

英語勉強のために付き合う…なんてドライな人も。まあ否定はできないけど、オススメはしませんよ!

でもこれは海外でモテる日本人女性ができる芸当であって男の子はハードル高いかも。外人の彼女が欲しいんだっていうチャラいノリの人ほど英語できない感じもする。

「異性をゲット」ってわかりやすいし、モチベーション上がるとは思うんだけど、やっぱり続かないものなのかもね。あとカナダ人の女の子には相手にされないから日本人の子を狙うっていういわゆるイケてない外国人(仕事もちゃんとしてなくてヒモっぽくなるタイプ)も多いから気をつけて。

Sennaのコメント

白人男性と日本人女性のカップルは本当に腐る程見てきたから分かるけど、正直これは良く耳にする話。本能に忠実であることって言語習得にやっぱ影響するのかもw?

 

以上、いかがでしたでしょうか?

皆さんはこのリチャード先生の指摘を見てどう思いましたか?英語をこれから勉強しようとしている人はもちろん、今後留学を検討する人なんかも是非参考にしてみても良いかもしれませんね!

ちなみにこの記事について、今回お話を伺ったリチャード先生がコメントしてくれているのも面白いのでご参考にどうぞ!

それでは皆さん、良き英語勉強ライフを〜!

この記事の提供をしてくれてるリチャード先生の本はこちら!